『~を補正する』の英語表現 “compensate for ~”

エンジニアリングの世界において、「補正する」はしばしば聞かれる言葉の1つでしょう。例えば、デバイスAとデバイスBに同じ入力を与えた時に、出力値がAとBとで異なっていたとします。これが意味するのは、AとBでは感度が異なるということになり、どちらか一方を補正することで、出力値のばらつきを小さくする方法がとられることがあります。 「~を補正する」の英語表現について、多くの日本人は “cor

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『~の目的は …することである』 と英語で言いたいとき

「~の目的は …することである」は不定詞の名詞的用法を用いて “The purpose/aim of ~ is to do” と表現することができます。 英語における “The purpose/aim of ~ is to do” は、ほとんど決まり文句に近く、よくある形と言えます。 <例文1> The purpose of the investigation i

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「目的」を表現する “in order to do” や “so that”など: 「主節の主語」と「“~するために”の主語」のとり方に注意

「目的」を表すには以下のような表現があります。 あまり難しいことはありませんが、主語のとり方に注意が必要です。 to do in order to do so as to do so that S + V … so S + V … 「主節の主語」と「“~するために”の主語」が一致するタイプ to do : 目的を表す普通のto不定詞(副詞

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『前提を確認する』という意味の “confirm”

「確認する」というの言葉は、仕事をしていれば最もよく使う言葉の1つではないでしょうか。 多くの日本人にとって「確認する」といえば、「confirm」を思い浮かべると思いますが、「confirm」の使い方には注意が必要です。 「confirm」は、前提としての仮説、見通し、推測、理論上の推定、予定などがある上で、その前提を「確認する」ときにだけ使います。例えば、こんな会話

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『その結果、~であった』の英語表現: as a result は気軽に使いにくい表現

報告書などを作成するとき、日本語では「その結果、~であった」という便利な言い方がありますが、英語ではどのように表現すればよいでしょうか?直訳的な発想だと、 as the result, ~ as a result, ~ あたりが思いつきますが、「as the result, ~」という英語は存在しません。( 「as the result of 名詞, ~」であ

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“issue” と “problem” 使い分けてますか?

“issue” と “problem” はどちらも 「問題」 の意味で使われますがニュアンスが異なります。 issue…良いか悪いかに関わらず、議論のテーマ、課題、核心、争点、重要な論点となるような事柄 <例文1> I know that you are swamped but could you take a look at this prospect issue?

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警告や注意喚起を英語でうながしたいとき

マニュアルなどで機器の操作方法を書くときに、誤った操作によって機器の破損、さらに最悪の場合はユーザーの怪我を招いてしまう恐れがあります。 また、そこまで深刻度の高い問題とはならないまでも、ユーザーにちょっとした注意を促したい場面もあります。 そういうときに使いたいのが、警告や注意を促す表現です。警告や注意は文中で説明するのではなく、WARNING! などの小見出しを作っ

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単位(unit)とスペースの入れ方

技術系のドキュメントにおいて、頻繁に登場する単位の表現について説明します。 スペースの基本 まず「数字」と「単位」の間にスペースを入れるかどうかです。英語では、 大前提:単語と単語の間には必ずスペースを入れる という原則がありますので、基本はこれに従います。例えば、以下のようになります。 15 millimeters 15 mm

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技術系文書におけるおすすめの強調表現

どんな形式の物であれ、文書を書いていれば強調したい単語や文章が出てくるものです。 それは、書き手が単に主張したいことかもしれませんし、読み手の理解を助ける気遣いかもしれません。 日本人の感覚からすると、単語や文章の強調表現として、色文字を使うというのが馴染み深い方法の1つです。 しかし、英語圏において色文字は、日本人が思うほど頻繁に使われない傾向があります

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技術系文書における表(table)のフォーマット

技術系の文書では表を使うべき場面が多くあります。 日本の文化的にも、文章で羅列されるより、表を使った方が直観的に分かりやすいとされています。 しかし、英語圏においては、表がいつでも好まれるわけではないようですね。 英語圏の人々から見ると、我々日本人は時として表を使いすぎる傾向があるようです。 表のフォーマットは縦線を使わないタイプが好ましいで

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個数や回数の英語表現

個数や回数などの量を表現したいとき日本語では、~数(すう)という非常に便利な言い方があります。 日本語ネイティブな私達にとって、この表現は数量表現したい単語に1文字(~数)か2文字(~件数、回数など)を後ろに付け足すだけなので非常にシンプルで使いやすいです。 しかし、英語においては、the number of ~という表現で個数や回数を表現します。 日本人

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まえがき(Preface)の書き方

技術系の資料に関わらず多くの文書では、導入部として「まえがき」があります。 通常、「まえがき」は章分けをしないで概論を述べる場合の方が多いです。論文であれば「まえがき」の章分けはご法度です。 ただ、ビジネス系の仕様書や報告書でしたら、以下に紹介するような定型の章立てを作ってしまうやり方もありです。別のドキュメントを作る時も、大枠のフォーマットさえ作っておけば後は細かい文

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「~の場合」の英語表現: in case of と in the case of を使う場面はあまりない

多くの日本人は、「~の場合」という英文を書くとき in case of ~ もしくは in the case of ~ を使いたくなるかもしれません。 しかし実は、技術系のドキュメントにおいて “in case of” や、“in the case of ” を使うべき場面はほとんどなく、大半は if when

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著作権・商標権・特許権 を保護する英語表現

ビジネス系の文書では、前提としてその文書に関わる権利について明示しておくことが望ましいです。 また技術系の内容を含むのであれば、知的財産が絡むケースも多いです。 表紙の次のページくらいに、文書全体を保護するための文面を入れます。 保護すべき権利は、以下の3つです。 著作権 商標権 特許権 『著作権』を

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