警告や注意喚起を英語でうながしたいとき

マニュアルなどで機器の操作方法を書くときに、誤った操作によって機器の破損、さらに最悪の場合はユーザーの怪我を招いてしまう恐れがあります。

 

また、そこまで深刻度の高い問題とはならないまでも、ユーザーにちょっとした注意を促したい場面もあります。

 

そういうときに使いたいのが、警告や注意を促す表現です。警告や注意は文中で説明するのではなく、WARNING! などの小見出しを作って段落として独立させる様式が望ましいです。

 

深刻さ度合いに応じて以下の3段階くらいを使い分ければ十分です。基本の役割はユーザーへの注意喚起ですので、文章はできるだけ平易に短く区切って分かりやすくします。

警告: WARNING(s)!
注意: CAUTION(s)
注:  NOTE(s)

 

 

 

WARNING(s)! の内容

機器の誤った操作方法により、ユーザーが感電したり怪我をする恐れがあるときに使用します。人的被害を防止するのが目的です。WARNINGには感嘆符!:エクスクラメーションマーク(exclamation mark)を付けます。

例 文: WARNING! To avoid the risk of personal injury from hot surfaces, allow the internal system to be cool before touching.
例文訳: 警告 火傷をする危険がありますので、触る前に装置内部の温度が下がっていることを確認してください。

ヒント

  • injury:怪我、被害

 

 

CAUTION(s) の内容

ユーザーの不注意や準備不足により、機器が破損してしまう恐れがあるときに使用します。物的被害を防止するのが目的です。

例 文:CAUTION When handling a substrate, be careful not to touch any of contacts. Doing so may damage the module.
例文訳:注意 基板を取り扱うときは、接点に触れないよう注意してください。そうしないと、モジュールが破損する恐れがあります。

 

ヒント

  • When:この場合 In the case of ~ は使用しません。理由は「~の場合」の英語表現を参照してください。
  • Substrate:電気基板
  • Contact:金属接点
  • Doing so:そうすると~(そうしないと~)←直前の分が肯定文か否定文かによって変わる
  • May:(5割以下くらいの可能性で)そうなるかもしれない

 

 

NOTE(s) の内容

ユーザーが迷わないように、他のマニュアルの参照を促したり、WEBサイト上のトラブルシューティングの閲覧を促します。機器の操作上のコツなどを説明します。

例 文:NOTE For detailed instructions on the following procedure, refer to the documentation that came with the device.
例文訳:  (もし、)以下の手順についての詳細な説明について(知りたげれば)は、このデバイスに付属したマニュアルを参照してください。

ヒント

  • came with ~: ~に付属した、~に同梱の
  • 前置詞(For) ~, V + O: この構文はマニュアルや仕様書では頻出の形です。文頭に前置詞が来る場合は「もし」のニュアンスとなります。

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