ここではハードウェア開発、ソフトウェア開発における『2次障害』の英語表現について説明しています。
本ページでは、ある問題に対し、それを解決するための対策を講じて主効果を得ることが出来たが、結果的に副次的な悪影響を及ぼしてしまうような現象を『2次障害』と定義しています。
『2次障害』を英語で表現したいときは、
secondary effect
regression (注:ソフトウェアの障害にしか使われない)
あたりが使えます。以下例文を参考にしてみてください。
<例文1>
Could you provide me with the test data to confirm that there will not be secondary effects?
訳)2次障害 がないということを確認したいのでテストデータをいただけますか?
《ヒント》
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- 注意したいことは second ではなく、 secondary を使うということです。
- secondary は『派生的な』とか『副次的な』という意味で、重要性とか、価値が劣っているというニュアンスがあります。
- 一方 second と言うと、もっと単純に物事の順序、序列の意味合いが強くなりますので、 secondary effects と言うのが自然です。
<例文2>
With this much change and problem fixes, there will be regressions.
訳)これくらいの変更や不具合対応があるとなると、おそらく 2次障害 が出てくるだろうと思います。
《ヒント》
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- regression は『 後退、逆行、回帰 』といった意味です。
- よって、ソフトウェア開発の文脈における regression は本来、以前に修正したはずの障害が、後のバーションで復活してくるような意味合いになる。
- しかし、そんな前後関係は無関係に、regression は単なる『2次障害』という意味合いでも使われることに注意。