
何か謝罪したいときは、次のどちらの形を使えばいいかを、まず考えるようにします。
I am sorry to do
I am sorry for doing
I am sorry to do は、これから迷惑をかけるときに使います。
例えば、『お手数をおかけして申し訳ありませんが…』に相当する表現です。
<例文1>
I am sorry to bother you but could you say that again please?
ご面倒をおかけして申し訳ありませんが、もう一度おっしゃっていただけますか?
一方で、 I am sorry for doing は、もうやってしまったことに対して謝罪するときに使うことになっています。
<例文2>
I am sorry for confusing you. I was thinking that we would talk about this matter today.
混乱させてしまい申し訳ありません。今日はこの件について話すものと思っていました。
I am sorry …にかかわる事だけでなく、英語全体の傾向として、
- to do は未来のこと、
- doing は過去のこと
に使われることを多いので、覚えておくと何かと便利です。
※厳密に言うと、to do の形であっても、完了不定詞: to have + 過去分詞 を使って、過去のことを表現することは可能だが、ここでは説明割愛。
やっと本題に入りますが、『時間がかかってしまい申し訳ありません』は過去の事について話題にしています。よって、使うのは I am sorry for doing です。
sorry for taking long (time)
この形が基本形と言えるでしょう。
<例文3>
I am very sorry for taking long time.
訳)時間がかかってしまい大変申し訳ございません。
主語を省略した以下のような言い方は、よりくだけた表現になります。
<例文4>
Sorry for taking so long.
訳)随分と時間がかかってしまい、ごめんなさい。
sorry for the amount of time it took
sorry for の後には、不定詞、動名詞の他に、「普通の名詞」を置くことも可能です。
以下の例文4の言い方だと、誰のせいで時間がかかってしまったのかがぼんやりとしており、場合によってはこういう言い方が好ましいかもしれません。
<例文5>
We are sorry for the amount of time it took.
訳)時間がかかってしまい申し訳ございません。
I apologize for the delay
I am sorry の代わりに、I apologize を使ってもいいでしょう。
<例文6>
Attached is the information on what you are looking for. I apologize for the delay.
訳)添付はあなたが探し求めていたことに関する情報です。遅くなって申し訳ありません。
delay《名詞》の代わりに delayed《形容詞》を使う手もありますよ。
<例文7>
I apologize for the delayed response.
訳)返事が遅くなってしまい申し訳ありません。
I apologize for time it took
<例文8>
I apologize for time it took to pull all the data together.
訳)そのデータをまとめるのに時間がかかってしまい申し訳ありません。
I am sorry と I apologize の違いですが、apologize の方が堅い感じがします。
ちょっと日本語に置き換えて考えてみましょう。
sorry が『ごめんなさいね』だとすると、
apologize は『申し訳ございません』という感じです。
apologize は丁寧な表現ではあるものの、無機質な印象を与える場合があることを覚えておきましょう。一方、sorry はもっと感情がこもっている感じがします。