例えば、あなたが何かの装置を使って作業していたとします。
すると、そこへ、次にその装置を使いたい人が現れて、「どれくらいで終わりますか?」とあなたに尋ねたとしましょう。
その問いかけに対して「あと1時間で終わります」で答えるときの英語表現についてご紹介したいと思います。
「あと1時間で終わります」の言い方として、次に示す2つの言い方について検討してみましょう。
- I will be done in an hour.
- I will be done in one hour.
※文法的には in an hour や in one hour を副詞句と云う。これらは、前置詞+名詞で構成される副詞句のパターンで、どちらも動詞の done を修飾している。他の副詞句のパターンとして、不定詞や分詞から成るものがある。
上記の表現はどちらも正しく、自然な表現です。
どちらで言ってもかまいません。ただし、微妙にニュアンスの差があるので、合わせてご紹介したいと思います。
1と2の違いは、「1時間で」を in an hour と表現するのか、in one hour と表現するのかの違いですね。
an(a) も one も「1つ」という意味だから同じじゃないかと思われるかもしれませんが、ネイティブは1と2を次のように使い分けています。
I will be done in an hour.
(大体あと1時間くらいで終わりそうかな。でもあと40分くらいで終わる可能性もあるし、下手したら1時間30くらいかかってしまう可能性もあるな…)
I will be done in one hour.
(あときっかり1時間で終わるだろう)
まとめると、 I will be done in an hour. はけっこう曖昧で、ぼかした表現として用いられていて、スラングに近い感覚があります。
一方、I will be done in one hour. はできるだけ正確に言おうという意思が感じられます。
いつ作業が終わるかについて、あまり自信がないようであれば I will be done in an hour. と言っておけば間違いないでしょう。