must と言えば「~しなければならない」だが、「~に違いない」という推量の意味もある。
例えば、こんなふうに使う。
<例文1>
You must be tired.
訳)きっとあなたは疲れているに違いない。
では、「~だったに違いない」は何と言えばいいだろう?
会話の中では合いの手的に、この手の表現を使いたくなるものだ。
must を過去形にすることはできないので、変則的に以下のように表現する。
must have been tired
<例文2>
My brain did not work at all yesterday but it is fine today.
Oh, you must have been tired.
訳)
昨日はぜんぜん頭が働かなかったんだけど、今日は平気。
あぁ、きっと疲れてたんじゃないかな。
このように must を過去時制で使いたい場合は、【must have + 過去分詞】の形を使おう。
現在完了形と似ているけれど、これは単なる過去形である。
ちなみに、否定形となる『~だったはずがないだろう』は【Cannot have been + 過去分詞】を使う。must not とは言わない。
<例文3>
He can’t have been tired. Because his mother said he slept well Yesterday.
訳)彼が疲れていたはずがないだろう。だって、彼の母親が昨夜彼はぐっすり眠っていたと言っていたから。