第三話:英語は『逆さま』から学ぶだけでいい

英語の仕様書を読み、
英語で報告書を書き、
英語でメールのやりとりをする

 

英語を使ってバリバリ仕事をしている俺って
けっこうイケてるかもなー!

 

なんて思っていた私ですが、

 

・英語がほとんど聞き取れない
・英語がまったく話せない

 

という事実を目の当たりにし、
自分が完全に『勘違い野郎』であることを
思い知らされたわけです。

 

でも
英語が聞けないし、話せない
というのは、今から思うと当たり前なんです。

 

だって、私が長年やってきたことは

 

・英語を読むこと
・英語を書くこと

 

ほぼ、この2つだけなんですから。

 

『読むこと』と『書くこと』しかしてない
のに、どうして『聴くこと』そして、
『話すこと』ができるようになるんでしょうか?

 

誰かに魔法でもかけてもらわない限り無理でしょう。

 

ここで、我々一般日本人が英語を学ぶ
順番について考えてみたいと思います。

 

・まずは、アルファベットを暗記
・単語のつづりと意味を暗記
・簡単な文法を学ぶ
・シンプルな英文なら読解できようになる
・簡単な英作文してみる
・もっと難しい単語をのつづりと意味を暗記
・もっと難しい文法を学ぶ
・ちょっと難しめ長文読解をやってみる
・もっと難しい英作文をやる・・・

 

だいたいこんな流れじゃないでしょうか。

 

何を言いたいかというと、我々が
中学生の頃からやってきたことは、

 

1.リーディング
2.ライティング

 

の2つがメインで、学ぶ順番は1⇒2⇒1⇒2⇒1⇒2・・・なんです。

 

1のリーディングがあるレベルまで
出来るようになってくると
2のライティングをやり、
またより高度な内容を求めて
1のリーディングに戻るという流れなわけです。

 

英語には大きく分けて4つの技能があります。

読む、書く、話す、聴くの4つです。

 

これら4つの技能を、一般日本人の英語学習者にとって
簡単に思える順番に並べてみましょう。

するとこうなるはずです。

 

1.リーディング
2.ライティング
3.スピーキング
4.リスニング

 

 

リーディングは一番簡単で、
リスニングがもっとも難しいはずです。

 

リーディングよりライティングのほうが
難しいと感じるのは、我々が英語を
学んできた順序を考えれば当然でしょう。

 

スピーキングとリスニングでは、リスニングのほうが難しいです。

 

スピーキングついては、
極論すれば、プライドを一切捨てれば誰でもなんとかなります。

 

自分が知っている範囲の単語、文法を使って
自分が話せるスピードで表現すればいいだけですから。

 

テレビでタレントの出川哲郎さんが英語圏の
人々とブロークンな英語でコミュニケーション
しているのを見ることがありますが
いつも関心して見入っています。

 

極論すれば、ああいうスタイルでいいわけです。

 

自分が会話の主導権を握れれば、こっちのもんです。

 

一方、リスニングは完全に相手任せになります。

会話の中で出てくる単語、文法、
話すスピード、もちろん話題そのものも含め
すべて相手に主導権を握られているわけ
ですからリスニングはまったくの異次元です。

 

人によって精神的な面も含めて得意・不得意
あるでしょうが、大半の人にとってはリスニングが
最高峰の技能となるでしょう。

 

ここで考えていただきたいのは、
我々はどうやって日本語をマスターしたのか?
ということです。

 

赤ん坊だった我々が一番最初にマスターした
技能は「リスニング」です。

 

そして1歳、2歳くらいで「スピーキング」が
出来るようになっています。

 

次に小学校に上がるあたりにになって

ようやく「リーディング」
やがて「ライティング」が

できるようになります。

 

子どもは「リスニング」を最初にマスターします。

 

なぜなら、最も簡単な技能だからです。

 

日本語でも、英語でも同じことが起こっているはずですよね。

 

もうお気づきかと思います。

 

4つの技能を、第一言語として英語を学んだ
人にとって簡単な順番で並べ替えるとこうなります。

 

1.リスニング
2.スピーキング
3.リーディング
4.ライティング

 

中学から英語の勉強を始めた一般日本人の
序列と比べて、ほぼ逆さまになります。

 

つまり、言語というのは、
リスニング、スピーキングが
土台になっているということです。
土台が出来てないのに、
リーディングとライティングを
しゃにむにやっても恐ろしく効率が
悪いことに私は気付いたのです。

 

じゃあ、「リスニング」からやればいいのか
と言うとそうとも言えません。

 

もし私が10代だったら、上の順序にならって
「リスニング」からやり始めてもよかったと思います。

 

でも、もう大人になってしまった人が
「リスニング」から勉強しても、
それはそれで効率が悪いのです。

 

なぜなら、正しい発音の英語が耳から
入ってきても、日本語っぽい音に変換
されて脳が認識してしまうからです。

 

我々のような大人の脳は日本語に
最適化されてしまっているのです。

 

この日本語脳を無理にでもこじ開けて、
英語に対して好奇心旺盛な脳に変換する
ことが最初にやらないといけないことです。

 

今更ながら、そのことに気付いたんです。

 

じゃあ、どうやってやるか?

それは「スピーキング」を学ぶことです。

 

つまり『発音』です。

一番最初にやるべきことは『発音』を習得することです。

 

自分の口を使って、『英語の正しい音』を
出して、それを自分の耳で聞きます。

 

それが日本語脳をこじ開ける唯一の方法なんです。

これが、大人になってから英語をマスターする最速の方法です。

 

でも、どうやって発音の学べばよいのか…?
そこで私が実際におこなったのが UDA式30音 を
使って徹底的に自分の『発音』を矯正することでした。

 

第四話:イギリス英語とアメリカ英語を聞き分けられるレベル

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