多くの工業製品では、その製造および販売を終了した時点から、10年間程度はその製品に使用していた部品をストックしています。
理由は、市場から湧き上がる修理需要に対応するためです。
製造終了の製品でも修理に必要な部品を入手できるお陰で、消費者はモデル末期の製品であっても安心して購入することが出来ます。
このような文脈で何かを「入手できるかどうか」を表現するのに、英語では単に availability を使います。
availability 「入手可能性」
<例文1>
Also do you know the cost of this “PLS-DC2L3B258” power supply board and its availability?
訳)あと、その「PLS-DC2L3B258」というパワーサプライ基板のコストと今でも購入できるのか知ってますか?
availability は形容詞の available「利用可能、入手可能である」から来ています。
<例文2>
P/N: 1112209 or PLS-DC2L3B258 seems to be no longer available.
訳)部品番号: 1112209 もしくはPLS-DC2L3B258 はもはや入荷可能ではないようです。
ところで available や availability は応用範囲が広く、物だけでなく、人に対しても使うことができます。
<例文3>
Are you available for a moment?
訳)ちょっと手が空いてませんか?
<例文4>
I have just heard that she is still available.
訳)私は、彼女がまだ恋人募集中だとさっき聞いたばかりです。
available や availability は日本語にぴたりと当てはまる言い方がないので、最初はとっつきにくいものですが、非常に応用範囲が広いので、核となる意味をつかんでしまえば、我々日本人にとってもかなり使い勝手の良い表現と言えます。