私は米国の雪深い地域に住んでいたことがあります。
冬には子供たちとソリ滑りをするため、近くの公園や丘によく行ったものです。
米国の文化というか、英語圏は大抵そうなのかもしれませんが、「今週末の予定は?」とか「先週末は何していた?」ということを、よく訊かれます。
あるとき「昨日、そり遊びに公園に行きました」と、言いたいときがあったのですが、全く英語が出てこなかった思い出があります。
そこで、本ページでは「そり滑り・そり遊びに行く」の英語表現と、go doing の形の様々な表現方法を確認したいと思います。
「そり遊びに行く」は go sliding? それとも go sledding?
アメリカでは go sledding と言います。
でもこれ、go sliding でも良さそうな気がしませんか?
当時のアメリカ人上司に、「そり滑り・そり遊びに行く」は英語でどう言えばいいのか尋ねたところ、彼は「go sledding」と言えばいいと教えてくれました。
ただお恥ずかしい話ですが、そのとき私の耳には「go sliding」に聞こえたのです…
そうか go sliding かと、誤解したまま、それを早速辞書で調べてみたのですが、確かに go sliding で「滑走しに行く」という意味が見つかったので、ああこのことかと納得してしまったのです。(「滑走しに行く」なんて日本語は一度も使ったことはないですが)
その後しばらく経って、再びその上司と「そり遊び」についての話になったとき、「あれ、こいつ何か変な事言っているぞ」という雰囲気になり、ようやく「go sledding」が適切な言い方だと気付いたのでした。
ただし、「go sledding」は実はアメリカ流の言い方なのです。経験的にはカナダ流の言い方では、「go sliding」もありではないかと個人的には感じています。
アメリカでは slide と言うと、ソリではなくて、公園にあるすべり台のイメージが強いのではないかと思います。
結論を言うと、アメリカ英語的には「go sledding」が正解ということです。
以下にいくつか例文を上げておきます。
<例文1>
Do you know good places to go sledding?
訳)そり遊びに行く良い場所を知りませんか?
<例文2>
I went sledding in the central park yesterday.
訳)私は昨日セントラルパークでそり滑りをしました。
※ go sledding の後の前置詞は in, on, at を使う。to は使えないことに注意。
<例文3>
I am looking for a place to go sledding with my kids.
訳)子供と一緒にソリ滑りに行けるような場所を探しています。
go tubing の意味
go tubing とは、よくある一般的なプラスティックのソリの代わりに、タイヤのチューブのような、空気を入れて膨らませるタイプのソリを使って遊ぶことを意味しています。
<例文4>
Let’s go tubing on the hill!
訳)その丘で(チューブ状の)ソリで遊ぼう!。
いろいろな go doing
go doing という形は日常的によく使う表現と言えます。
たいてい、趣味、娯楽、スポーツ、レジャー等を「やりに行く」時に、go doing が使われます。
文法的に、この doing が動名詞なのか、現在分詞に当たるのか気になるところかもしれませんが、そんなことを考えるより、色々な go doing の表現を覚えて声に出して練習したほうがためになるでしょう。
- go skiing 「スキーに行く」
- go skating 「スケートしに行く」
- go snowboarding 「スノーボードをしに行く」
- go driving 「ドライブに行く」
- go dancing 「踊りに行く」
- go shopping 「買い物に行く」
- go drinking 「飲みに行く」
- go fishing 「釣りに行く」
- go camping 「キャンプに行く」
- go hiking 「ハイキングをしに行く」
- go climbing 「登山しに行く」
- go hunting 「狩りをしに行く」
- go apple-picking 「リンゴ狩りをしに行く」
- go walking 「散歩に行く」
- go jogging 「ジョギングに行く」
- go swimming 「泳ぎに行く」
- go sightseeing 「観光に行く」