アポストロフィとは、例えば Michel’s のように名詞と s を繋げるための ’という記号のことで、1つの役割は所有格を作ることです。
例えば以下のように使います。
<例文1>
This is Michel’s company.
これはマイケルの会社です。
では、「これはマイケルの父親の会社です」と英語で言おうとしたとき、どう英作文すればよいでしょうか?
日本語からシンプルに発想すると、以下のような文を思いつくかもしれません。
<例文2>
This is Michel’s father’s company.
これはマイケルの父親の会社です。
(これはマイケルの父親が勤めている会社ではなく、所有している会社という意味になる)
ここで疑問に思うことは、例文2のようにアポストロフィが2回連続する表現 Michel’s father’s company はアリか、ナシかということです。
答えを言うと、アリだが、自然な言い方ではないというのが妥当なところです。
アポストロフィが2回連続する形は、ネイティブには完全に通じますし、誤りのある英語とは言えませんが、標準的な英語として相応しい言い方ではない。
間違いじゃないけど、好ましくはないと言ったところです。
では本来どう言えば自然な表現となるのでしょうか?
実はこの場合は、以下のように受動態を使って文を作るのが英語として正しい発想です。そうすればアポストロフィは1回で済みます。
<例文3>
This (company) is owned by Michel’s father.
これ(この会社)はマイケルの父親によって所有されています。
日本語であれば何も考えずに「の」で名詞を繋げられるのですが、英語では名詞同士がどのように関わり合っているのかをより詳しく記述する必要があります。
このことは、日本人にとって英語の学びづらさをもたらす一因になっていると思います。
最後に、「これは私の義理の父親の会社です」を英作文してみましょう。
まず「これは私の父親の会社です」はシンプルに次のように言う事ができます。
This is my father’s company.
「私の義理の父親」は my father-in-law ですが、実はこれにアポストロフィと s を付けて所有格にすることが可能です。
<例文4>
This is my father-in-law’s company.
これは私の義理の父親の会社です
これまた、日本では単純に「の」で繋げられるのですが、英語に置き換えようとすると色々考えておかなければなりません。
結局、こういうことは1つ1つ覚えていくしかないでしょう。