“retrofittable” はかなりマニアックな形容詞です。技術系の仕事をしていない限りあまり目にすることはないでしょう。
“retrofittable” の動詞形と名詞形は “retrofit” です。
“retrofit” や “retrofittable” が出てくる場面は、工業製品などが商品として一応完成し、それが市場に導入され、お客様の間で流通した後で、その製品の一部の部品を交換したり、新しい部品を後付けしたりするときです。
retrofit
- 【他動詞】(retrofit A with b)A に b を後付けする
- 【名詞】(部品など)の後付け
<例文1>
We can retrofit the existing systems with the next generation of sensors.
我々は既存のシステムに次世代のセンサーを後付けすることができる。
お客様先での後付け作業は “field retrofit” という言い方をします。ある製品が “retrofittable” であるとは、後から手が加えられるような仕掛けを元々の設計に含んでない限り難しいケースがほとんどでしょう。
retrofittable
- 【形容詞】(部品など)を後付け可能である
<例文2>
The system will be retrofittable and downward compatible.
そのシステムは後付け可能で、下位互換性を持つことになるだろう。
『下位互換性』は英語では “downward compatible” や “backward compatible” と言ったりします。その意味は、古いバージョンであっても新しいバージョンの規格にも対応できるということを指します。