どんな分野であっても、物事を比較して、どちらが良いのか悪いのか、あるいは同等なのかを検討することは日常的におこなわれていることでしょう。
工業の世界に目を向けてみれば、例えば製品の部品をAからBに変更したいとき、事前に同等性評価や非劣勢評価などがおこなわれるのが普通です。しかし肝心なことは、正しい条件、公平な方法で比較されているかということです。
扱うシステムが複雑になればなるほど、正しい条件、公平な方法で比較するための困難さが増えていくものです。英語では『~を公平な方法で比較する』は以下のように表現することができます。
『AとBを公平な方法で比較する』:compare A to(with) B in a fair method
<例文1>
We did not compare A to(with) B in a fair method. I would like to review the data and our position on the issue.
我々はAとBを公平な方法で比較していません。私はこの問題に対する我々の見解とデータを確認したいと考えています。
“on” よりも “with” を使ったほうが厳密な比較になると一般的には言われています。ただし、実際のネイティブの会話を聞くと、そんな区別をしているようには感じられません。ましてや非ネイティブの私たちにとっては、全く気にするようなところではないでしょう。
ちなみに正しい条件、公平な方法で比較するという文脈においてしばしば出てくる表現として “an apple to apple” や “apples to apples” という英語があります。これも会話でもメールでもよく出てきます。
<例文3>
Waiting for the parameters to be done to get apples to apples is silly.
公平な比較を得るためにそのパラメータが出来上がるのを待っているなんて馬鹿げた話だ。
リンゴはリンゴと比較しなければなりません。リンゴとオレンジを比較したのでは公平とは言えないという事になります。