Rigger install とは、製品の設置作業を、その製品をお客様先に運搬してきた運送業者 (Carrier) が、製品のセットアップまで全てをおこなってしまう設置方法です。
リガー設置
『リガー設置』は洗濯機や冷蔵庫などのようにシンプルな家電製品の設置では当然のようにおこなわれています。
ただし、例えば事務機などのネットワーク機器や医療機器など、家電製品よりも設置時に詳細なセットアップ作業が必要なインストール作業を、本来運送のプロである業者にやってもらうためには、事前に何かしらの形で教育を受けてもらう必要があります。
<例文1>
Can you take a look at a document showing what items can be installed by riggers who are carriers or logistic service providers.
訳)どのアイテムがリガー(運送業者、物流サービス業者)によって設置可能であるかに関するドキュメントがあれば確認していただけますか?
専門のエンジニアがわざわざ出向いて設置作業をおこなうより、運送業者に設置してもらう方が当然にコストが抑えられるわけです。
で、Riggerって何だ?
rigger とは直接的に「運送業者」を意味する言葉ではありません。
ふつう rigger は「整備をする人」とか「(装置など)を取り付ける人」を意味し、元をたどれば rig という他動詞から来ています。
rig 【他動詞】艤装する(ぎそうする)
はっきり行って『艤装する』なんて言葉は大半の日本人は聞いた事すらないと思います。
艤装(ぎそう)とは、船作りの際に、作りかけの船を水に浮かべてから、内燃機関など色んな臓物を取り付ける作業のことを言います。
『作りかけの船を海とか川に浮かべる』という部分が、製品をお客様先にとりあえず設置することを表しており、そこから、本格的に使用できるようにするための色々なセットアップ作業をおこなう、つまりこれが『艤装(ぎそう)』を意味しています。
これが Rigger install と言われるゆえんです。