まず「スタック」には2種類ありますので、注意が必要です。発音も違います。
- stack [stǽk] 「積み重ねたもの」「積み重ねる」
- stuck [stʌ́k] 「動けない・抜け出せない」
このページでお話ししたいのは「動けない・抜け出せない」方の「スタック」です。
stuck には「はまる」という日本語が一番しっくりくるように思います。「はまる」とは何かに作用されて「そこから動けなくなる」ということですよね。
例えば「渋滞にはまった」とか「プログラミングやっていたらバグにはまった」とか、そういう時に stuck を使いたくなります。
<例文1>
I’m sorry I’m late. I was stuck in traffic. Traffic was horrible.
訳)遅れてすみません。渋滞にはまっていました。ひどいものでしたよ。
<例文2>
I have been stuck at debugging. I have no idea what’s going on.
訳)デバッグ中にはまってしまいました。何が起こっているのか全く分かりません。
<例文3>
It appears that we are stuck due to a lack of understanding between you and us.
訳)お互いをちゃんと理解してないおかげで、ハマってしまったようですね。
stuck は日本語の「はまる」同様、悪い意味だけではありません。
<例文4>
Hey, what do you think of him?
To be honest, I am stack on him.
訳)ねぇ、彼のことどう思う?
正直言って、私は彼にハマってる。(恋愛感情があることを意味する場合もある)
stuck はよく be動詞 や get、feel と一緒に用いられますので「形容詞」と考えて問題ないのですが、もともとは stick(突き刺す)という動詞を起源としています。stick の過去分詞が stuck なのです。
分詞というものは元々、形容詞的な役割を持っていますが、stuck はもはや分詞ではなく形容詞であると捉えた方が分かりやすいでしょう。