本ページで紹介したい表現は
butcher
そして、その反意語の
nail
です。この2語は完全なスラングなのかどうかちょっと怪しいです。たぶん準スラング的なポジションではないかと思います。
butcher
まず、butcher は『~を台無しにする』という意味の他動詞です。mess up と同じ意味です。
<例文1>
He has absolutely butchered the solo play on the stage. He really messed up.
訳)彼は舞台の上でソロを完全に台無しにしてしまった。まさに大失敗だった。
butcher の基本的な意味は『肉屋』とか『食肉加工業者』です。その昔『ブッチャー』という悪役レスラーがいましたが、『肉屋』のタフなイメージに由来しているのでしょう。
ちなみに、butch と言ったら『男らしい』という意味の形容詞になります。意外なことに『食肉加工する』という動詞にはなりません。
nail
nail は時として、『成功する』とか『うまくやる』という意味で使われることがあります。
<例文2>
I think I could nail the solo play on the stage tomorrow. I am going to kill it.
訳)明日のステージのソロを成功させられると思います。ぶちかましてみせますよ。
nail はご存知のとおり『爪』という意味ですね。また『クギ』という意味で使われることも多いでしょう。
動詞としての nail は『固定する』になるのですが、どういうわけか例文2のように、スラング的に『成功する』という意味で使われることがあります。