“I’ll be right back.” という表現は英語圏では日常的によく使われる言い方です。
『すぐに戻ります』という意味で、『ちょっと待っていてね』というニュアンスを含んでいると言えるでしょう。
“I’ll be back.” は映画のターミネーターシリーズでもお馴染みの決め台詞として有名ですね。
この “be back” を用いて『~が再現する』を表現することが可能です。
問題が再現している “the problem is back”
<例文>
It seems that the temperature variation problem is back that was fixed with the firmware version 123.45.67.
ファームウェアバージョン123.45.67で解決した(はずの)例の温度変動の問題が再現したようだ。
“back” の品詞
“the problem is back” という表現はとてもシンプルですし、単語も易しいのですが、この文の文法的構造はお分かりでしょうか。
ここでの “back” は副詞として用いられています。
“back” は副詞で『元々居た場所に戻って』という意味があります。
よって “the problem is back” を品詞分解すると
となり、これは第1文型であります。意味は『問題が元々あった場所に戻ってそこにいる』ということになります。
関係詞節を伴うときの倒置
上記の例文は素直じゃないところがあります。説明を分かりやすくするために、以下のとおり例文をシンプルに書き直してみます。
The problem is back that was fixed with the firmware version.
そのファームウェアバージョンで解決した(はずの)その問題が再現した。
この “that” 以下の節の位置ってなんか変じゃないですか? この文の語順は本来以下のようになるはずです。
The problem that was fixed with the firmware version is back.
このように関係代名詞の “that” は先行詞の直後に来るのが普通ですよね。
しかし、そうすると関係詞節=“that was fixed with the firmware version” が長すぎて、主節の述部=“is back” がどこからなのか分かりにくいです。
このようなとき、関係詞節がよく倒置されます。目的は単に文の構造を分かりやすくしているだけです。