『~の前に』と言いたいときは “before ~” か “prior to ~” のどちらかを使うことを考えればいいでしょう。
“before” は前置詞と接続詞の両方の形をとることが出来ます。
“prior to” は、かたまりで前置詞となります。“prior to” は “before” と比較するとより堅めの表現なので口語よりも文語で用いられるケースが多いです。
『製品の発売の前に…』:before(prior to) the launch of the product
<例文1>
We must fix any defects before(prior to) the launch of the product.
その製品の販売開始前にいかなる欠陥もなくさなければならない。
上記の例文の “before” は前置詞として用いられています。
前置詞としての “before” は “before + 名詞(句)” の形を作ります。
この名詞(句)の部分にに動名詞(doing)を入れて『~する前に』と表現することが出来ますので、これも覚えておきたい表現です。
動名詞というのは動詞としての性質を持った名詞なので目的語(O)をとることもが可能です。
『~する前に』:before doing (+ O)
<例文2>
Before making connections, be sure to turn off the machine.
接続する前に、装置の電源を必ず切っておいてください。
『~する前に』:prior to doing (+ O)
<例文3>
Read and follow all safety instructions in the manual prior to setting up and operating your facility.
装置のセットアップや作動させる前に、マニュアルの安全のしおりを読んでそれに従ってください。
このように “prior to” も “before” と同様に後ろに動名詞をとって『~する前に』を表現できます。
『SがVする前に』before S + V…
<例文4>
Before we close this theme, we need to resolve the understanding on ABC specification.
この議題を終わらせる前に、ABC仕様についての理解を明確にする必要がある。
<例文5>
The software must be installed before the measurement head is plugged in.
この測定ヘッドが接続される前に、そのソフトウェアがインストールされる必要がある。
このように接続詞としての “before” は “before + S + V …” の形を作ることもできます。