“as per ~” は結構フォーマルな響きのある表現なので、それほど使いやすい表現ではありません。ただメール等では普通に使う人もいるので知っておいた方がいいでしょう。
- 〜によると
- 〜のおかげで
- 〜に倣って
- 〜に基づいて
- 〜どおりにやれば
具体的な使い方は、以下例文を参考にしてみてください:
<例文1-1>
The parameter is included in the final delivery as per the attached schedule.
訳)そのパラメータは添付のスケジュールによると最終提出分に含まれる。
<例文1-2>
As per your earlier email, I got a good action plan for tomorrow.
訳)あなたのメール のおかげで、明日のための良いプランを思いつきました。
<例文1-3>
As per your example, I will do it.
訳)あなたの例 に倣って、それをやります。
<例文1-4>
As per what you said, I will try to do it.
訳)あなた言ったこと に基づいて、それをやってみます。
<例文1-5>
As per your instruction, I can do it.
訳)あなたの指示 どおりにやれば、私はそれをやることが出来るでしょう。
アメリカにおいて、“as per ~”を使う人というのは、わりあい年配(経験的には50歳代以降)の人が多いと思います。あんまり若者っぽい表現ではないようですね。この辺のさじ加減は非ネイティブにはさっぱり分かりませんが、そのような傾向があることは確かです。
ちなみに、他に、似た意味を持つ表現として以下のようなものがあります。
- according to ~
- in accordance with ~
- based on ~
- pursuant to 〜
この中では、 “according to ~” が一番有名でしょうか。
これらは全て、固まりで前置詞的に働きます。このように2語以上が結合して前置詞的になるものを、句前置詞とか群前置詞といいます。とりあえず “as per ~” は “according to ~” などと同じ意味だと思っておけばいいでしょう。
<例文2-1>
According to the manufacturer’s recommendations, these control parameters should satisfy the requirements in the table below.
訳)メーカーの推奨によると、これらの制御パラメータは以下の表に示される要求値を満足しているべきである。
<例文2-2>
In accordance with your instruction, we are working on with our configuration team on the next steps to be able to order the parts soon.
訳)教えていただいたとおりに、そのパーツを発注できるよう、次のステップについて、弊社パーツ管理チームに協力を仰ぎたいと思います。
<例文2-3>
Based on your request, we will work through this today and write back if any questions.
訳)あなたのご要望 どおりに、本日、本件について対応します。質問があれば返信させていただきます。
<例文2-4>
Pursuant to Part 15 of the FCC Rules, this equipment has been tested and found to comply with the limits for a Class A digital device.
訳)FCC無線規制のパート15 に基づき、本装置は評価され、クラスAデジタル装置の制限に適合することがわかっています。