『小さいばらつき』や『大きいばらつき』は英語でどう言えばよいでしょうか?
まず『ばらつき』を意味する名詞は “variation” を使うことにしましょう。
“variation” を『小さい』とか『大きい』を意味する形容詞で修飾してやればいいわけですね。
a little variation: 少しのばらつき
<例文1>
A little variation does not affect the quality of the products the process produces.
少しのばらつきであれば、その工程が作り出す製品の品質には影響しない。
『小さいばらつき』は、例えばこのように “a little” が使えます。
注意点: a few variation とは言えない
ところで “a few” も“a little” 同様に『少しの』という意味を持ちます。
“a little” は数えられない名詞に使いますが、一方、 “a few” は数えられる名詞に使います。
『ばらつき』を意味する “variation” は数えられない名詞に分類されているため、“a few variation” とは言えません。
some amount of variation: 若干のばらつき
<例文2>
The process can cause some amount of variation in the length.
その工程はその寸法に若干のばらつきを生み出す原因となりうる。
上記のとおり “a little” の代わりに “some amount of” を使ってもよいです。意味はほぼ同じと考えてよいでしょう。
too much variation: 大き過ぎるばらつき
<例文3>
Too much variation will cause problems.
大きすぎるばらつきは問題を引き起こすだろう。
ここでもやはり、「数えられる名詞」を修飾しようとしているのか、「数えられない名詞」を修飾しようとしているのかを考慮しなければなりません。
すなわち “too many variation” とは言えません。
なぜなら“many”は「数えられる名詞」に使う形容詞だからですね。
excess variation: 過度のばらつき
<例文4>
This process could produce excess variation in the size of the part.
この工程はその部品寸法に過度のばらつきをもたらしていそうだ。
“excess” は “too much” と同じ意味で、名詞としても形容詞としても用いることができます。“excess” が形容詞として用いられる場合は、名詞を修飾する形(限定用法)しかないようです。
実は “excessive” という形容詞の形もありますが、“excess” と同じ意味です。