相手に分かりやすく説明したいときに、その人にとって比較的馴染みやすい例を持ち出して、「シンプルに言えばそれと同じような事なんだよ」と言いたいときがあると思います。
そういうとき、英語では以下のような表現があります。
- It is like doing
- It is similar to doing
この時の doing は現在分詞ではなく、動名詞です。
<例文1>
It is like making a linear regression where you have the data.
訳)それは、データから線形回帰をするのと同じような事です。
<例文2>
It is similar to having only a linear fit from regression and then estimating the output given the input and the best fit line.
訳)それは、回帰から線形の近似式を作って、入力値とベストフィットライン(最良適合線)から、出力値を推定することと同じようなものです。
動名詞と現在分詞の形は同じ doing です。簡単に見分ける方法は、「名詞」なのか、「形容詞」として使われているのか、ということです。
上の例文1、2の making や having のように、文の中で名詞として役割を果たしていれば動名詞。
一方、doing が形容詞であるならば、それは現在分詞であるということになります。
言い換えると、
- 動詞の性質を併せ持った名詞⇒動名詞
- 動詞の性質を併せ持った形容詞⇒現在分詞、過去分詞
ということになります。ここで言う動詞の性質とは、例えば、目的語や補語をとることができることが代表的なものとして挙げられます。