英語メールで結びの部分によくある「疑問点ありましたら、お知らせください」という表現についてご紹介します。
<例文1>
Let us know if you have any questions or need clarifications on the functionality.
本機能について何か疑問点があったり、詳細な説明が必要でしたらお知らせください。
“let” は使役動詞と云われるもので、目的語と原型不定詞(動詞の原形)をとって第5文型(SVOC)を作ります。
<例文2>
We will not let you go alone.
我々はあなたを独りで行かせる気はありません。
その他の使役動詞には “make” や “have” がありますが、これらも原型不定詞をとることができます。
let: 「~することを許可する」 …【許可】
make: 「~させる」 …【強制】
have: 「~してもらう」
使役動詞の中でも “let” は【許可】を意味しますので、相手からの許可を求めるへりくだった言い方になります。
ところで、上の例文1では「説明」という意味で、 “clarification” を用いました。
けっこう難しめの単語ですが割合よく使われる言葉です。
“clarification” の意味は、
- 明確にすること
- 説明・解明
なのですが、説明・解明することで、物事が明確になるわけですから、 “clarification” の根本的な意味は「明確にすること」です。
【蛇足】同じテーマについて何回かメールのやりとりをしている中で全部のメールに “Let me know if you have any questions…” を書いている人をたまに見かけますが、やめたほうがいいでしょう。そもそも疑問があれば尋ねるのは当たり前で、“Let me know if you have any questions…” はあくまで好意的な雰囲気を出すためのものなのです。“Let me know if you have any questions…” を使うのは、テーマアップするときにの最初のメールのみにした方がいいでしょう。日本人は無意味な「よろしくお願いします」を多用する人が多く、人によってはメールソフトの署名機能で「よろしくお願いします」と自動記入されるようにしている人すらいます。おそらく、そのような感覚で “Let me know if you have any questions…” を使っているようなのですが、一利もないです。会話でも何でもそうなのですが、同じ事ばかり言っていると、ネイティブからは「本当にそう思っているの?」と思われてしまいます。