ネイティブの英語がいつも完璧とは限らないと言う話。『完了したら』という文脈の as it completes ってなんか変?

あるアメリカ人から、以下のようなメールが来ました。差出人はエイミー(仮名)ということにしておきましょう。

 

エイミーが産まれも育ちもアメリカであることは確認済みです。

 

<例文1>

The inventory will be shipped as the paper work completes.

訳)ペーパーワークが完了したら(?)、その在庫は出荷される予定です。

 

うえの訳のとおり、文意は『ペーパーワークが完了したら』というのがエイミーの意図だと私は理解したのですが皆さんはどう思いますか?

 

この as の使い方はあまり標準的ではないのでは?と思ったので、文法にうるさい別のアメリカ人に質問してみました。

 

その人によると、例文1の英文から得られるニュアンスは、「ペーパーワークをやりながら、同時に在庫も出荷される」という感じを受けるようです。

 

本来は「ペーパーワークが完了してから、在庫が出荷される」という序列があるのはずのなのですが、ここで as を使ってしまうと同時平行感が出てしまうようなので、気をつけたいものです。

 

あと、 completes が来るのもちょっとな~と思います。能動態の現在時制っていうのは「習慣的動作」を意味するのが基本ですから 、あんまりこの形は使わないかなと思います。過去形とか過去分詞の形が多いです。

 

the paper work completes っていうのも何か「the paper work」が自ら意思をもって完了したような感じがして、ちょっと変かなと思います。

 

ということで、ネイティブがつくった英文を非ネイティブの私が正しく書き直すと以下のようになります。

 

<例文2>

The inventory will be shipped when the paper work is completed.

訳)ペーパーワークが完了したら、その在庫は出荷される予定です。

 

when の代わりに、once を使ってみてもいいと思います。

コメントは受け付けていません。