「…したら、その後すぐに」という言い方は案外簡単です。
たいてい、以下に示す3つの接続詞のうちのどれかを使います。
- as soon as
- once
- after
では以下から「修理され次第すぐに」という表現を確認していきましょう。
as soon as it has been fixed
上でもご紹介したとおり as soon as は、このかたまり全体で【接続詞】であると考えれば良いです。
<例文1>
Could you let me know as soon as it has been fixed?
訳)それが修理され次第すぐに、私に教えていただけますか?
once it has been fixed
このように接続詞としての once の使い方はとてもよく見る形です。
once にはいくつかの品詞と意味があり、ちょっと掴みにくいです。
- 【名詞】1度、1回 例)Once in a life time「人生で一度きり」
- 【副詞】1度、1回 例)I met him just once.「一度だけ彼と会った」
- 【副詞】かつて 例)Once I lived in America.「かつて米国に住んでいた」
- 【接続詞】…したらすぐに
onceの接続詞としての意味「…したらすぐに」は、案外知らない人も多いかもしれません。
このときの once は「一度…したら」とか「一反…した途端に」という意味で、ちゃんと「1回」という once のコアの意味が反映されています。
この接続詞としての once は過去にTOEICの文法問題でも出題されていたように記憶しています。
<例文2>
I will send another email once it has been fixed.
訳)それが修理され次第すぐに、もう一通メールをお送りするつもりです。
after it has been fixed
何も小難しい単語を使わなくても、after を使うこともできます。
ただ、after を使う場合、厳密に言うと、「修理され次第“すぐに”」の“すぐに”というニュアンスは出ません。まあ大体雰囲気で伝わると思いますが。
<例文3>
I will let you know after it has been fixed.
訳)それが修理された後、あなたにお知らせするつもりです。
「as soon as/once + 現在形/過去形」ではダメなのか?
上記のとおり3つ例文は全て現在完了形の文としてご紹介してきました。
しかし、1つ疑問に思われかもしれません。
それは、現在完了の代わりに現在形あるいは過去形ではダメなのか、ではありませんか?
答えを申し上げると、次のとおりです。
- as soon as/once + 現在形 はOK
- as soon as/once + 過去形 はダメ
「as soon as/once+完了形」と「as soon as/once+現在形」の違いは?
実はこの両者に意味的な違いはありません。
では、どういう風に使い分けているかというと、完全に個人の好みだけの問題です。
ただ単にどちらの語感が、話し手の感覚に馴染むかという話で、どちらでもOKなのです。
ただ私の経験的には、as soon as/once と来たら、その後は完了形の文を作る人の方がどちらかと言うと多いのではないかと思います。
「…したら、その後すぐに」という文脈では、現在完了の「さっき何かの動作が完了した」という出来たてホヤホヤ感が馴染むからでしょう。
<例文4>
Please contact your service desk once it has been fixed.
訳)それが修理され次第すぐに、担当のサービスデスクに連絡してください。
「as soon as/once + 過去形」は間違い
日本語の感覚であれば過去形を使っても問題ない感じがしますが、この言い方は英語では完全に間違いです。
I am going to let you know once it was fixed.
文法的には間違いなのですが、あえて上記のように once の後に過去形を使ったとしましょう。
するとネイティブにとっては、そもそも、もう既に修理し終わっているのだから、あえて他の人にそれを再び知らせるモチベーションにはならないが?という疑問が生まれ、奇異にに感じられるようです。
最後に「修理する」を意味する動詞
「修理する」を意味する動詞は以下の4つがあります。
- repair
- mend
- restore
- fix
repair はより高度で専門的な修理という感じがします。
mend はたいてい破け、裂け、穴の修理を意味し、「繕う」に近いでしょう。restore は建造物の修繕という文脈で多用されます。
fix は最もオールマイティーで適用範囲が広く、もっとも使いやすい表現です。