実を言うと、私はどうもこの bow という単語が苦手です。。
なぜかと言うと bow はいろいろな意味があるからです。
おまけに vow(誓い)という単語のもあるので、ごっちゃになるときがあります。
bow
- 【動詞】お辞儀する、弓を引く
- 【名詞】蝶結び、弓、船首
bow の『船首』っていう意味は辞書に載ってないことがあります。
shot across the bow の『bow』は実は『船首』という意味です。要するに船の先端部分のことです。ちなみに『船のお尻の部分』は stern と云います。
shot across the bow は直訳的には『船首前方への射撃』という意味になります。
一般的には『威嚇射撃(いかくしゃげき)』とか、比喩的に『事前の警告』という文脈で使われるのがふつうです。
<例文1>
My teacher always send a shot across the bow before he gets angry.
訳)私の担任先生は怒る前にいつも警告します。
ところで、マーケティングに関する本では shot across the bow はちょっと違う意味で使われることがあります。
例えば、以下のような文脈です。
<例文2>
Pre-launch can work best for your small business. This works like a shot across the bow.
訳)プリローンチはあなたが運営するスモール・ビジネスにとってとても役に立つでしょう。これは『船首前方への射撃』のようなものです。
Pre-launch とは、新商品を販売するときに使われるマーケティング手法の1つで、発売前に情報を小出しにしたりすることで、潜在的な買い手の期待を煽るやり方です。
このように、ローンチ本番前に見込み客に情報を与えたりとか、コミュニケーションをとることを shot across the bow と表現することがあるのです。