「やぶさかではない」とは、「あまり気乗りしないがやってもいい」や「やってもいいですけどね」のように若干の消極的な姿勢を表現します。
「~するのにやぶさかではないですよ」と言いたいとき、英語では be willing to do を使います。これは現在進行形の形です。
be willing to do 「~するのに吝かではない」
<例文1>
I am willing to help you with this repair but I don’t have any replacement part on hand.
この修理を手伝うのはやぶさかではないですが、私の手元に交換に使える部品は何もありません。
もっと消極的な姿勢を強調したいときは would be willing to do と言うことも出来ます。
would を入れることで実際にやる確率がさらに減ります。
would be willing to do 「まあ、~するのはやぶさかでもないですが」
<例文2>
I would be willing to have him pull the part and bring it over to your laboratory.
まあ、彼にその部品を抜き取らせて、あなたの実験室まで持っていってあげてもいいですが。
ところで、be willing to do の will は何者でしょうか?
通常 will は助動詞として「~だろう」というように推量を意味しますが、be willing to do の will は実は一般動詞です。
一般動詞の will は will to do で「~することを希望する」を意味します。
これは want to do 「~したい」と同じ仲間の表現と言えるでしょう。
be willing to do は現在進行形ですから、意味は変な日本語ですが「~することを希望しかけている」つまり、「完全にその気になってはいないけど、やってもいいかな~」という消極的なニュアンスとなるのです。