第二話:10年間英語を勉強しても『Are you busy?』すら聞き取れない悲しさ

『10年間』というのは、社会人になって
誰に強制されるでもなく自主的に
英語学習を始めた年を起点にしています。

 

なので厳密に言うと、私は多くの人と同様に
中学一年生から英語の学習を始めてます。

 

よって中学、高校、大学、大学院、社会人
と全てを通算したら計22年間です。

 

それほど膨大な期間、英語の勉強を
続けても、英語を満足に聞き取ることは
おろか、当然、話すこともできませんでした。

 

もう35歳になっていました。

 

『35歳になっても、まだ英語の勉強を続けている』
と、留学経験のある同僚に話すと
『へ~そうなの?その歳で頑張るねぇ』
と馬鹿にされたことを今でも覚えています。

 

さて、ここからは少し、私の英語学習遍歴に
ついてお付き合いください。

 

私は多くの人々と同様に
高校受験、そして大学受験と
人並みの努力して、いわゆる
『受験英語』を勉強しました。

 

大学3年になってからは必死に勉強して
大学院進学に備えました。

 

あの頃は、もうこれ以上は無理だなと
思うくらい努力しました。

 

試験科目に英語がありましたので、
もちろん英語も一生懸命勉強しました。

 

その後、無事に大学院に進学したところで
ある日、予想外の出来事が起こります。

 

それは、研究室のゼミで日本語が一切禁止
になり、英語を話さなくてはならなくなったのです。

 

理由は、研究室に留学生がいるから
英語でやったほうがいいだろうという
先生の思い付きです。

 

『これはまずいことになったぞ・・・』
そう思った私は、それを知った日の夕方に
駅前留学の申込書に判子を押していました。

 

そのときは確か年間10万円くらい払ったと思います。

 

幼い頃から貯めてきたお年玉貯金を
切り崩して、泣く泣く授業料に投入する決心をしました。

 

週に一回のグループレッスンが
全く無意味だったとは思いません。

 

が、生徒3人 vs 講師1人というスタイルでは
ほとんど話す機会はありません。

 

『英語しかしゃべってはいけないゼミ』は
まるで拷問のように感じました。

 

あの頃は、デタラメな英語を
なんとなく、こうかなーという自己流の
発音で話すことしか出来ませんでした。

 

唯一よかったことと言えば、
先生に叱咤激励されるときも
当然全て英語で言われるので
心理的なダメージがいくらか
抑えられたことくらいです。

 

そんな生活を2年ほど過ごして、
なんとか修士課程を修了。

 

私は電機メーカーに就職しました。

 

入社して初めて受けたTOEICは確か480点
くらいだったと記憶しています。

 

当時、理工系大学卒の平均TOEICスコアが
500点くらいだったので、私はまさに中から中の下といったところの人間でした。

 

そんな、どこにでもいる平均的な英語力を
持った私でしたが、たまたまヨーロッパを
拠点にするある協力企業のカウンターパート
を担当することになったのです。

 

それからというもの、
ひたすら大量の英語の仕様書を読み、
その仕様に基づいてデータをとり、
メールを書いたり、報告書にまとめる
という作業を繰り返しやりました。

 

『リーディング』と 『ライティング』
だけですが、自分としては
結構がんばっているつもりでした。

 

平行して、
『何となくもっと文法を勉強したほうが良いのでは?』
という単なる思い付きで、辞書ほどの
厚みがある文法書をコツコツやってました。

 

通勤中は、とりあえず高校生向けの
単語帳をスキマ時間に読んだりもしていました。

 

『こんなやり方で、いつかは俺も英語がしゃべれるようなるんだろうか?』

 

そう思いながら、あっという間に10年が過ぎました。

 

仕事も忙しかったし、
結婚そして子どもの誕生など
人生の主要イベントを経て、日常に忙殺され
英語の関しては、ほぼ無思考になっていました。

 

とりあえず惰性でダラダラやっているという状況でした。

 

社会人になって10年目のある日、
ひょんなことから私は、英語の講習会に参加することを決意します。

 

講習会に参加していたメンバーは全部で30人くらい。

皆だいたい30歳前後のサラリーマンでした。

 

講習会を主催する会社はアメリカ人や
イギリス人のネイティブ講師を使って
我々に電話をかけさせ、
英語で軽い問答をすることによって、
我々生徒の英語力の判定しようとしていました。

 

『Are you busy today?』

 

忘れもしません。

これが、その電話で最初にネイティブから投げかけられた質問です。

 

初回は全く聴き取ることができず、
3回言ってもらってようやく理解できたのを覚えています。

 

『あー、アーユービジーって言ってるのね・・・』

 

苦笑いするしかないネイティブ講師。

 

あとは、必死で滅茶苦茶な会話を10分ほど続けて終了。

頭の中は真っ白。脱力して、その場にただ立ち尽くすのみです。

 

その後、講習会を主催する会社からもらった
英語力判定レポートに書かれていたことは

『His English is very broken..』

完全な玉砕でした。

 

いやいや、そんなはずはない。

 

自分は英語を使って仕事をしているし、
合計すれば22年間も英語の勉強を続けているんだ。

 

そうだ、10年ぶりにTOEICを受けてみよう・・・

 

615点

 

これが私の10年間の集大成です。

 

『10年間で100点くらいしか伸びてない…?』

英語学習法を見直す必要があることは明白でした。

 

それから間もなく、私は英語学習法に関してある発見をします。

 

そのアイデアが私の英語学習法を根本的に変えることになるのです。

 

そのおかげで、そのたった1年後に

 

・TOEIC 800点以上をとり、
・数人のアメリカ人に『君は発音がいいね』と言われ、
・外国人相手に英語で30分間以上のプレゼンテーションをやる

 

までになるのです。

 

第三話:英語は『逆さま』から学ぶだけでいい



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