depressed area – アメリカの『貧しい人々が住む地域・治安の悪い地域』

「スラム」という言い方、皆さんご存知かと思います。

 

スラム ( slum ) は極めて貧しい人々が住む地域で、例えばリオデジャナネイロにあるファベーラとかが有名でしょう。

今日食べるものすら困っているような不幸な人々が住む地域です。

 

スラムほど極端な貧民街とまではいかなくとも、アメリカではどの都市でも必ずと言っていいほど治安の悪い地域というのがあります。

 

例えば夜6時以降は外に出ない方がいいとか、夜な夜な拳銃の音が聞こえるとか、そんな地域です。

 

こういう地域のことは英語では depressed area と言います。

 

<例文1>

His girlfriend is planning to buy a house close to a depressed area in the city.

訳)彼のガールフレンドはその都市の、治安の悪い地域の近くにある家を購入しようとしている。

 

depress というのは「(人)をがっかりさせる」とか「(景気)を悪化させる」という意味の他動詞です。直接的には「下に押す」って感じですよね。

 

depressed と言うと、これは分詞形容詞で、人に対して使う場合は「活力がない」とか「うつ状態の」という意味になり、社会とか地域に対して使う場合「不景気の」とか「経済状態が悪い」という意味になります。

 

日本にはこういう地域ってそう多くないので私自身あまりぴんと来てなかったのですが、アメリカに来て depressed area をうろついてみると、「なるほどこういうところか」とヘンに納得します。なんだか独特の緊張感があるからです。

 

家の修繕にかける十分なお金がないのか家の壁とかポーチとかが崩れかけている感じです。私は住民と目が合った瞬間、中指を立てられたことがあります。

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