子供に英語を学習させてはいけない!英語を苦痛にさせないように工夫を

2018年4月から小学校での英語教育義務化がスタートしました。

 

日本の子ども達が人生のできるだけ早い段階で英語に触れる機会を得ることに対しては、全面的に賛成です。

 

ただ、私達の大部分が中学、高校で受けてきたような従来型の文字情報が先行する英語教育法は、子どもには全く向かないと思っています。子どもにはもっと直感的に英語と触れ合うことが必要だと思うからです。

 

私の個人的な話をすると、上の子が3歳、下の子が1歳のときに、ベネッセのワールドワイドキッズという英語教材を買い与えました。

 

これ以外にも似たような教材として、以下の教材も資料請求してどれを購入すべきか研究しました。

・ディズニーの英語システム(DWE)/ワールド・ファミリー
・えいごであそぼプラネット/旺文社・NHK

 

英語に触れるのは若ければ若いほど有利なのは、誰もが気付いていることでしょう。

 

私が自分の子ども達に対してやろうとしたことは「英語で遊ばせる」ことです。「英語を学習させる」ことではありません。なぜなら英語が「学習」になったとたん、それは「苦痛」につながるからです。

 

本質的には「学習」であったとしても、それを気付かせない仕組みが必要なのです。

 

 

 

去年はおもちゃ代にどれくらいお金を使いましたか?

子どもはおもちゃを欲しがります。

 

どんなに倹約家な親でも、家計の中でおもちゃ費が全くのゼロというご家庭はないのではと思います。

 

どうせ、子ども色んなタイミングでおもちゃをせがみます。どうせ、何かしらのおもちゃを買い与える必要があるでしょう。

 

だったら、「英語が学べるおもちゃ」を与えたらどうですか?

 

ある程度、高額になることは想像できます。が、これは「投資」になります。遊んで、ただ楽しいだけのおもちゃは、「消費」にしかなりえません。

 

子ども向けの英語教材は「おもちゃ」でもあり「無意識の英語学習装置」でもあるのでレバレッジが効いています。

 

 

英語を直感的に理解できる世界

直感的な世界の前に、大人になってから英語を覚えた私の世界をお見せしたいとと思います(たぶん、あなたの世界と同じです)。

 

娘が5歳の頃、以下のように言われたことを覚えています。

 

Hey daddy, you have to sit here!

 

これを聞いた時、私の脳がどう理解しようとするか多少おおげさに表現してみたいと思います。

・まず Hey は間投詞で「おーい」
・これは注意を引く役割があって、カジュアルな表現
・Daddy も Dad より親しみを込めた言い方
・You は主語で、have to sit が述部
・この have to は2語まとめて助動詞で、意味は「~しなきゃ」
・助動詞はすぐ後ろに「動詞の原形」が必要でそれが sit
・here は副詞で「ここに」という意味
・だから全体で「ねぇパパ、ここに座んなきゃ!」
・ということは、軽い命令文みたいな感じか

 

という具合です。ちょっとわざとらしかったかもしれませんが、私はこのように完全に論理的に英語を脳内で処理しています。感覚的には理解できてません。

 

だから、例えば have to の変わりに ought to を使ったらニュアンスがどういうふうに変化するのか直感的には分かりません。一度日本語に置き換えて、そこから想像することくらいしかできません。

 

私の場合は、ought to は「~するのがよい」と覚えているので、「~しなきゃ」と比べると、若干控えめな表現になっているのかなぁと思うくらいです。

 

これが、英語を論理的に理解している人の世界です。これが大人になってから英語を学んだ人の世界です。

 

一方、子どもの頃から英語と接点を持っていたらどうでしょうか?

 

子どもは英語を学ぶとき「リスニング」から入ります。

 

これは英語だけなく、日本語でも全く同じことです。私達日本人が日本語習得する際も、まずは大量の「リスニング」をするところからスタートするのです。

 

赤ん坊が産まれたその瞬間から「リスニング」が始まります。そうやって、膨大なインプットを経て、ようやくアウトプット、すなわち「スピーキング」が徐々にできるようになっていきます。

 

ただし、これは単なる「リスニング」ではありません。聴覚と共に、視覚も活発に刺激されます。場合によっては触覚、嗅覚、味覚も導引されます。

 

子どもは「声」の意味的な情報だけでなく、会話の文脈、話者の声の調子、喜びや悲しみなどの感情、顔の表情、身のこなし、人間的なぬくもり、そのとき感じ取った匂い、味わい等、全ての状況が「言葉の意味」と共に、インプットされます。状況から「言葉の意味」を予想しようとするからです。

 

だから、子どもの頃から英語に触れていれば、完璧にニュアンスが理解できるようになります。なぜなら、途方も無く大量の経験値があるので、それらと照合できるからです。

 

私はこれまでの人生で「~しなきゃ」と「~するのがよい」のどっちか使えばいいか迷ったことは一度もありません。

 

なぜならこの2つの言い方のニュアンスの微妙な違いを完璧に嗅ぎ分けることができるからです。日本語の大量のインプットがあるからこそ、それが出来ます。

 

ここで重要なことは大量のインプットをこなすためには、リスニングが100%できる必要があるのです。リスニングに頼らず、リーディングだけでやろうとするのは効率が悪過ぎます。そもそも幼児は字を読むことができません。

 

 

 

「リスニング」が出来れば、他の技能も爆発的に伸びる

英語に限らず語学には、4つの技能があります。

 

・リスニング
・スピーキング
・リーディング
・ライティング

 

私のように、中学・高校の学校教育の延長線上で英語を習得しようとした人間にとって、最も高度なスキルは「リスニング」です。

 

リーディングやライティングは自分のペースでたっぷり時間をかけて取り組むことが出来ますし、主に学校教育で訓練される技能はこの2つなので、慣れています。

 

スピーキングについては心理的な障壁は確かにありますが、自分の知っている範囲の文法、記憶している範囲の語彙を使って、話すスピードも自分で決められるので、多少みっともなくても、どうとでもなるのです。

 

ところが、リスニングはまるで別世界です。話す話題はもちろん、つかう語彙、文法、発音、スピードの全てが相手によって決められてしまいます。だから私のような人間にとっては、「リスニング」こそ最難関なのです。

 

でも、子ども時代に英語を覚えた人はどうですか?

 

赤ん坊が最初にマスターする技能は「リスニング」です。そして1歳、2歳くらいで「スピーキング」が出来るようになっています。次に小学校に上がることにになってようやく「リーディング」とか「ライティング」ができるようになります。

 

子どもは「リスニング」を最初にマスターします。なぜなら、最も簡単の技能だからです。

 

でも、ちょっと待ってください。

 

私のような学校教育の延長線上で英語学習をしてきた人間にとっては、「リスニング」こそが最難関です。でも子どもにとっては、「リスニング」が最も簡単なんです。

 

私がこの逆転現象に気付いたとき、本当におもしろく感じました。

 

リスニングさえできれば、大量のインプットが可能になります。パッシブな学習が出来るからです。

 

だからリスニングさえ完璧にできれば、ただ英語環境の中で生きているだけで、大量の英語をあびる中で語彙力も爆発的に増えていきますし、文法も勉強する

 

必要もありません。当然、スピーキングも自然に出来てきます。

 

 

 

文法を一切学ばずに英語がペラペラになる唯一の方法

 

『日本語は世界的に見て最高難易度の言語の1つである』

 

これは、よく言われていることですが。

 

私は英語と日本語しか分からないので、本当のところどうなのか分かりませんが。控えめに言っても、日本語がそんなにシンプルな言語ではないことは事実でしょう。

 

日本語は難易度がかなり高い言語であるにもかかわらず、我々日本人は日本語の文法など全く意識せずスピーキングが出来ます。

 

これは、なぜか?

 

日本人が特別、頭のいい民族だからではありません。理由はすべてを丸暗記しているからです。こういうときは、こう言えばいいという具合に、ほぼ全てのバリエーションを脳内にストックしているから、文法とか文の構成とか考える必要がないのです。

 

どうしてこんなことが出来ているのかというと、大量の日本語のインプットを赤ん坊の頃から延々続けてきたらかです。

 

大量のインプットが出来るようになるためには、リスニングが100%である必要があります。だからこそ、リスニングが最重要な技能なのです。

 

英語の読み書きは学校に行って、ふつうに勉強してれば自然と出来るようになります。英語を聞く訓練は、就学前からはじめる必要があります。(読み書きに頼った学習法ではまずいわけです)

 

リスニングさえ出来るようになれば、全て解決します。大量のインプットが容易になるからです。

 

 

まとめ

「子どもだから英語を覚えるのが早い」というのは、物事を正しく描写出来てません。

 

私だったら「リスニングが出来るから英語を覚えるのが早い」と言います。

 

まとめると、以下です。

 

・おもちゃに散財するくらいなら、遊べる「自動英語学習装置」に投資しよう
・リスニングが最重要な技能である
・リスニングさえ出来れば、他の技能はどうとでもなる
・リスニングが出来れば、語彙力、文法などを勉強する必要が一切なくなる
・リスニングを鍛えるためには、子ども頃から学習をスタートさせる必要がある

 

 

まずはサンプル品のテキスト・DVDを視聴してみてはいかがでしょうか。

 

・ワールドワイドキッズ/ベネッセ
・ディズニーの英語システム(DWE)/ワールド・ファミリー
・えいごであそぼプラネット/旺文社・NHK

コメントは受け付けていません。