“have a bad memory” という表現は “have” という動詞の多様性を説明するためによく出てくる例文です。
“I have a bad memory” には次のとおり2通りの意味があります。
- 『私は記憶力が悪い』 I am bad at memorizing.
- 『私には悪い思い出がある』 I have experienced a nightmare in the past.
これと同様に “I have a good memory” も2通りの解釈があります。
- 『私は記憶力が良い』
- 『私には良い思い出がある』
『記憶力が良い/悪い』の意味
1の意味で使われる場合、何について記憶力が良い/悪いのかを表現するのに “for” を使うことができます。
<例文1>
I have a bad memory for faces.
私は人の顔を覚えることが苦手です。
1の文脈の場合 “for ~” の付け足し無しで、ただ単に “I have a bad memory” と言うことが多いです。『私は物覚えの悪いタイプの人間なんだ』という感じです。
『良い/悪い思い出がある』の意味
2の意味で使われる場合、どんな思い出なのかを具体的に説明するために “of” が使われます。
<例文2>
I have a good memory of last job.
前の職場には良い思い出があります。
さらに、2の意味で使われる場合には “memory” を複数形にすることが出来ます。
<例文3>
I have a bad memories of war.
私には戦争の苦い思い出がある。