開発フェーズの段階では、製品の性能がスペックに入っていれば当然問題になることはないでしょう。しかし、市場導入後はスペックに入っていてもクレームとなる事があります。
市場導入後にクレームが来たとき、スペックに入っているにも関わらずクレームが出ているのか、あるいはスペックに入っていない状態でクレームとなっているのかは、とても重要な観点と言えます。
日本語では『スペックに入っている』という言い方はとてもよく使う表現ですが、英語でも “in” や “within” を用いて同じような言い方があります。
Sはスペックに入っている
- S + be in spec
- S + be within spec
日本語の構造にも近いので、かなり使いやすい表現です。
<例文1>
Is the machine in spec or not?
このマシンはスペックに入っていますか、それとも入っていないですか?
上記の例文において “spec” は本来 “the specification” とするのが文法上正しいのでしょうが、多くのネイティブは単に “spec” と言います。“spec” は “specification” の省略形のはずですが、文語体でも末尾にピリオドは置くことはほぼありません。
<例文2>
All seems to be within spec except the number three.
3番を除けば、すべてスペックに入っているようだ。
“seem” は『~であるようだ』や『~であるように思われる』という意味で、主観的なことを言うときに使います。“seem” の仲間として “apper” や “look” がありますが “apper” や “look” は見ための印象を言うときに使うのが好ましいとされており、『~であるように見える』や『見たところ~であるようだ』という意味合いになります。例文2のように、“seem” “apper” “look” のすぐ後に、“to be ~” と来る場合、“to be” は頻繁に省略されます。