一般に品質工学では、2水準系のときは L12 を、3水準系のときは L12 もしくは L36 を使うことになっています。
なぜかというと、L12、L36 は交互作用の影響が小さいからです。
L9 が全く使い物にならないわけじゃないのですが、L12、L36 と比較して騙される可能性が高いので、もし使うなら注意して使いましょうということになります。
L9の特徴
- 3水準系
- 3水準系の中では最小サイズである
- 繰り返しの回数は3回(1つの列に同じ水準が3回現れる)
- 総当たりで実験した場合は 3の4乗=81 通り。81回実験しないとならなところ、たった9回で実験で済む
- L9の弱点は交互作用が特定の2列に現れるため騙されやすい
- 誤差の自由度がゼロになってしまうため平均値の信頼限界が計算できない