with にはいくつか意味がありますが、ここでは、よくある <道具や手段を意味するwith> について取り上げてみたいと思います。
例えば、典型的にはこんな文です。
<例文1>
Although I am an American, I usually have dinner with my chopsticks.
訳)私はアメリカ人ですが、いつも夕食をお箸でとります。
例文1のようなシンプルな文だと特に問題ないのですが、that節を使って英作文するとき、<with+名詞>の位置に思い悩むときがあります。
例えば、以下のような that節を含む文を検討してみましょう。
<例文2>
We would like to check that they are using the correct exposure limit value for the system.
訳)彼らがそのシステムで正しい露光限界値を使っているか確認したいと思っています。
この例文2に、with the video file 「ビデオ信号ファイルを使って」を付け加えようとしたら、どこに入れればいいでしょうか?
with the video file は副詞句なので、基本どおり文の後半に入れようとすると、文末しか置けそうなところがないのですが、それだとthat 節の中の一部と見なされてしまいますよね。
なので、こういう場合は以下のように文頭に出すのがよくやる手です。
<例文3>
With the video file we would like to check that they are using the exposure limit value for the system.
訳)ビデオ信号のファイルを使って、彼らがそのシステムで正しい露光限界値を使っているか確認したいと思っています。
このように副詞句は文頭に出すことにより、文の体裁を保つことが出来るときがあります。
こういったテクニックは、自分で英作文してみないとなかなか気付きにくい点のように思います。
でもよく考えてみれば、日本語でも同じことをやってるんですけどね。
あとは、無理に1つの文に詰め込まなくても、2つの文に分ける手もあります。