動詞としての “whitewash” は『~を白く塗る』を意味します。
そこから転じて『(失敗や欠点)を覆い隠す』という比喩的な意味もあります。
これらの意味の他に、以下のような文脈で使われることがあります。
<例文1>
Dragon Ball Z movies are whitewashed.
訳)ドラゴンボールZの映画は whitewash されている。
※ドラゴンボールZとは日本で1989年から1996年の間に放送されたテレビアニメーションである。少年ジャンプで連載された鳥山明作の漫画をテレビアニメ化した日本アニメーションの金字塔の1つ。
この例文の “whitewashed” が何を意味しているのかというと、原作のキャラクターは有色人種であるのも関わらず、ハリウッドで実写映画化される際に、白人俳優がキャスティングされていることを意味します。
原作のドラゴンボールZの主人公『孫悟空』は大和民族なのか漢民族や中華系なのか分かりませんが、何にせよアジア系の人種であることには間違いありません。
しかし、ハリウッドによってリメークされると、白人が『孫悟空』を演じています。
ハリウッドは映画の収益を最大化するために、アジア系の人種ではなく、白人を主人公として選択したということになります。
このように whitewash されてしまう状況が、多くのアメリカ人にとって嘲笑の対象になっているようです。日本人の立場からすると非常に興味深く感じます。