“left for the day” は『今日は退社しました』という意味の決まり文句で、早退したとき等によく聞く表現です。
現在完了形でも、単純過去形のどちらを使っても構いませんが、どちらかと言えば現在完了形で使われることが多いです。
<例文1>
He has already left for the day.
彼は既に退社しました。
ところで “left for the day” の意味をすんなり納得できるでしょうか。
実は “left for the day” は、いくつかの語が省略されています。
省略されている部分を補って上記の例文を書き直すと以下のようになります。下線部が補ったところです。
<例文2>
He has left work for the rest of the day.
彼は既に退社しました。
例文2が何を意味しているのかというと、まず “left work” で『職場をあとにした』という意味です。
“left for ~” で『~に向かって出発した』ですから、“left for the rest of the day” の意味は『その日の残りの時間に向かって出発した』です。
よって “He left work for the rest of the day” の訳は『彼は今日の残りの時間に向かって職場をあとにした』となります。これで納得できるのではないかと思います。
“leave A for B” は基本中の基本表現なので、もしあまりぴんと来ないようでしたら暗記しておいたほうがいいと思います。
<例文3>
She left Tokyo for New York last week.
彼女は先週、東京からニューヨークに向けて出発した。
『~に向かう』という文脈においては “leave A to B” ではなく、“leave A for B” が正解です。
“leave A to B” だと『BにAを残す、任せる』という意味になってしまいます。
<例文4>
Leave the work to me.
その仕事は私に任せてください(残しておいてください)。