何かを先走ってやって失敗したとき “jump the gun” というイディオムが使えます。以下の例文を見てみてください。
“jump the gun” 先走ったことをする、早まったことをする
<例文1>
Sorry, I think I jumped the gun.
すみません、先走ってしまったようです。
<例文2>
I burned my mouth because I jumped the gun.
口にヤケドを負ってしまいました、先走って(熱い飲み物を飲んで)しまったから。
<例文3>
[人物A] I bought a new car but my boss finally did not give me a pay raise.
[人物B] Oh, You jumped the gun!
[人物A] 新しい車を買ったのですが、私の上司は結局昇給してくれませんでした。
[人物B] ああ、先走ってしまいましたね。
“jump the gun” の語源は、100メートル走などの競技で、よーいドンとやるときのピストルよりも、早くスタートを切ってしまうこと、つまりフライングに端を発しています。
ちなみにフライングは和製英語なのでネイティブに言っても全く通じません。
このイディオムを使わなくても “I did something early.” と言う事も出来ます。
“jump the gun” と似たような表現で “shoot from the hip” というものがあります。
直訳すると『お尻から銃撃する』ですが、この意味は『思い付きで行動してしまう』です。
『お尻から銃撃する』とは、うっかりヒップホルスターに銃を挿し込んだまま引き金を引いてしまうことが起源となっているようです。
どちらかと言うと “shoot from the hip” のほうが、ネイティブが使っているのを耳にする機会が多いかもしれません。