本ページのテーマは長年疑問に思っている方も多いのではないかと思います。
may be と maybe は同じ意味かどうかについて簡単に解説します。
まず、文法的な構造を整理しておきましょう。
- may be: 助動詞+be動詞
- maybe: 副詞
となりますね。
結論から申し上げると、may be と maybe に意味的な違いはほぼありません。同義と考えていいです。
may は「~かもしれない」を意味する助動詞ですね。推量を意味する助動詞の1つです。お仲間に might (mayの過去形)がありますが、全く同じ意味です。
may は助動詞ですから、当然に次に来る動詞は原形になる必要があります。be動詞が来る場合は be になります。
例えば、こういう風に使いますね。
<例文1>
His car may be pricy.
訳)彼の自動車は高価かもしれません。
では、次に副詞の maybe を使って例文1を書き換えてみましょうか。
maybe の意味はちょっと微妙なところですが、「もしかしたら」とか場合によっては「たぶん」あたりを意味していると言えます。
<例文2>
Maybe his car is pricy.
訳)もしかすると、彼の自動車は高価です。
例文1と2の訳文を比べてもらえれば分かると思いますが、may be と maybe に意味的な違いはありません。
違いがあるとしれば、言葉が持っている硬さです。
maybe のほうがよりカジュアルな表現であると言えます。なので、フォーマルな場面においては may be を使ったほうが好ましいです。
この違いが分かったところで、例文1に修正を加えたいと思います。実は pricy (効果である)という表現はカジュアルな表現なので、もし may be を使いたければ expensive を使ったほうがいいのです。
ということで、例文1は以下のように書き換えたほうが、より バランスのとれた表現になるでしょう。
<例文3>
His car might be expensive.
訳)彼の自動車は高価かもしれません。
ところで、ついでに maybe と probably の確信度について少しだけ整理しておきましょう。
- maybe : 50~60%の確信度
- probably: 80%の確信度
結局この定義も人によってばらつきがあると思いますが、1つの尺度として参考にしていただければと思います。
おそらく、多くの日本人にとって日本語の「たぶん」は、どちらかと言うと probably に近いのではないかと個人的には思っています。まあ、これも人によって捉え方が違うかもしれませんが。
日本人とっては maybe=「たぶん」の図式が結構固まってしまっているように思えるのですが、実際はちょっとずれているケースも多いのではないかと感じています。