日本語だと、語尾に「だよね?」よか「でしょ?」って付ければいいだけだが、英語では『付加疑問文』というのを使わないといけない。
例えば、
<例文1>
We need to do that, don’t we?
訳)それ、やる必要あるよね?
この don’t we? のところ付加疑問文と云われるやつだ。見て分かるとおり、時制と三単現のsも意識しないといけない。。
しかも、主節を「否定文」にしたら、付加疑問文は「肯定文」にする必要があり、日本人にとっては考えるべきことがあまりにも多くてとても厄介である。
<例文2>
We don’t need to do that, do we?
訳)それ、やる必要ないよね?
ここで、万能で便利な表現として right? というのがある。
<例文3>
We don’t need to do that, right?
訳)それ、やる必要ないよね?
right? を使っちゃえば、何も考える必要がないので実に簡単だ。時制と三単現のsも、もはやどうでもよくなる。
ただ、問題なのでは、これに対する答えかたである。以下から、ちょっと整理してみよう。
We don’t need to do that, right?
(それ、やる必要ないよね?)
と相手に言われたとしよう。【否定文+right?】の形だ。
答え方は2パターンある。
やる必要が無い場合(相手に同意するパターン)の答え方は以下の2とおり。
- Right.(合っているよ⇒やる必要ないよーという意味になる)
- No, we don’t.(やる必要ないよという意味)
日本語みたいに Yes, we don’t とは言えないわけだね。
やる必要がある場合(相手に同意しないパターン)の答え方も2とおりある。
- (That is) Not right.(違うよ⇒やる必要あるよ)
- Yes, we do. (やる必要があるよという意味)
くどいようだが日本語みたいに No, we do. とは言えない。
と、まあ、こうなるわけだが、ただ単にYesとかNoだけで、答えた場合はどんなニュアンスになるかも検討してみよう。
We don’t need to do that, right?(それ、やる必要ないよね?)
Yes.(うん)
No.(ちがう)
実は、この場合はYesもNoも、どちらも「あいまいな表現」になってしまう。「やる必要があるのか?はたまた、ないのか?」わからなくなってしまうのだ。
なぜかというと、【否定文+肯定文(付加疑問)】で訊いているので、どっちに対してYesとかNoとか云っているのかはっきりしないからである。
だから、こういうときは、YesとかNoではなく、Right あるいは (That is) not right で答えれば誤解が生まれない。
どうしても Yes とか No を使いたい場合は、
Yes, you need to do that.
とか
No, we don’t need to do that.
というふうに、もう少し詳しく述べて、はっきり伝えてあげる必要がある。