『~よりも大きい』や『~よりも小さい』などのように、ある基準と比べて程度や数量がどうかということを表現するとき、英語では比較級や最上級の文を作ります。
比較級や最上級のように形が変わる(比較変化する)のは、形容詞と副詞のみです。
データのばらつきや変動の程度が『大きい』と言うときは “great” や “large” が使われます。“great” や “large” はどちらも規則変化するタイプです。
great: (数量・程度・規模などが)大きい
large: 大きい、広い、多い
時間変化以外の『ばらつき』を表現するには “variation” が用いられます。
<例文1>
There is always variation in data.
訳)データにはかならず、ばらつきが存在するものだ。
AのばらつきはBよりも大きい:A has a greater(larger) variation than B
<例文2>
No. 1 will have a greater (larger) variation than No. 2. No.1 should be within specification.
訳)1号機のばらつきは2号機よりも大きいだろう。 2号機はスペックに入ると思われる。
『AのばらつきはBよりも大きい』を英語に変換するときのポイントの1つは “have” を使うという事です。
日本語の『Aのばらつき』に引きずられて “The variation with A is greater …” と言うより “have” の目的語に “variation” を持ってきた方がより英語らしくなりますし、後ろに情報を付け足しやすく発展性のある文になるでしょう。
be動詞を使った第2文型(S+V+C)は日本人にとって、とても心地よいのですが、意識して目的語をとる文を作るように努めたほうが英語力の向上により寄与すると思います。