英文メールで頻繁に使われる attached ですが、文法的にはどうも捉えづらいと思ったことはないでしょうか?形は形容詞(分詞)だけど、名詞っぽく見えたりと。
結論から申し上げると attached は常に形容詞です。
が、ネイティブからのメールで以下のようなものを受け取ったことがあるかもしれません。
<例文1>
Please see the attached with my response for the questions.
訳)添付のとおりご質問に対する私の回答をご確認ください。(添付ファイルを見てください)
attached はその形からも分かるように過去分詞から転じた形容詞と理解することができます。意味は「添付された」ですね。
これを限定用法で使う場合、名詞が必要となるはずですが、例文1を見ると名詞が見当たりません。こういう場合、後ろ名詞 file とか list とかが省略されているため、あたかも attached が名詞であるかのように見えてしまいます。
attached の名詞形は attachment (添付された物)になるので、例文1を以下のように書き直せば、文法的には正しい英語となります。しかし、どういうわけかネイティブはこのような文脈において attachment をあまり使いたがりません。
Please see the attachment with my response for the questions.
ちょっと脱線しますが、attached は後ろから名詞を修飾することも出来ますので、何でもありです。
<例文2>
Please find the goals for the next product attached. Please review and let me know if you have any questions.
訳)新製品のゴールを添付しましたのでご確認ください。問題あればお知らせください。
ここまでで、名詞っぽく見える attached は実はただの形容詞で、名詞が省略されているだけであるというお話をしました。
あと、もう1点、以下のような attached もよく見かける形です。
<例文3>
Attached is the latest information from the test.
訳)添付がテストの最新情報です。
例文3も名詞っぽく見えるのですが、これも形容詞です。実はこの文は倒置されています。本来は以下の語順になります。
The latest information from the test is attached.
例文3の attached が名詞っぽく見える理由は、「倒置法」によるものです。
まとめると、attached が名詞っぽく見える理由は2つあって、
- ひとつは「名詞の省略」
- 2つめは「倒置法」
によるものです。
言い換えると、attached は常に形容詞です。何だか色々ごちゃごちゃしてますが、そういうことになります。