look forward to なのですが、これはけっこう紛らわしい表現で、こ の “to” は不定詞の一部ではなくて、ただの前置詞です。
よって、look forward to の後に「動詞の原形」を置くことはできません。look forward to ~ の~の部分には必ず「名詞」が来ます。
<例文1>
Thank you and I look forward to you coming.
Today I am here until 1:00pm.
Thursday I will be here until 3:30pm but have conference call 12:30 to 1:30pm.
Friday I will not be in the office.
訳)
ありがとうございます。あなたが来てくれることを心待ちにしています。
今日は、1時までここにいます。
木曜は、3時半までここにいるつもりですが、12時半から1時半まで会議があります。
金曜は、出社しない予定です。
「I look forward to you.」 と言ったら「あなたを心待ちにしています」という意味です。
どんな状態の「あなた」を心待ちにしているかというと、「来てくれているあなた」ですね。
この「来てくれている」という部分を表現しているのが現在分詞の coming です。分詞というのは「動詞としての性質を持った形容詞」です。
文法的には形容詞なので you という名詞を後ろから修飾しているという構造になります。
繰り返しになりますが、look forward to の to は前置詞なので、後に続くのは「名詞」ですね。
よって、以下例文のとおり「動名詞」を置くことも可能です。こちらの方がよく使われる形です。
<例文2>
I am looking forward to working with you again.
訳)あなたとまた一緒に働けることを心待ちにしています。
まとめると、
- 「自分が」何かすることを心待ちにしているいるなら look forward to doing(動名詞)の形を使います。
- 「相手が」何かしてくれることを心待ちにしているのなら look forward to you doing(現在分詞)の形を使います。
同じ doing という形ですが、動名詞と現在分詞ということで品詞上の取り扱いが異なるという話でした。