エンジニアリングの世界において、「補正する」はしばしば聞かれる言葉の1つでしょう。例えば、デバイスAとデバイスBに同じ入力を与えた時に、出力値がAとBとで異なっていたとします。これが意味するのは、AとBでは感度が異なるということになり、どちらか一方を補正することで、出力値のばらつきを小さくする方法がとられることがあります。
「~を補正する」の英語表現について、多くの日本人は “correct ~” を好む傾向があるようですが、“compensate (for) ~” という言い方もあります。
<例文1>
The purpose of the D50/D65 light selection is to compensate for the metamerism effect between the two.
訳)D50とD65の光源選択の目的はその2者間の条件等色の効果を補正することである。
ちなみに for を取り除いて、compensate だけでも同じ意味になります。
<例文2>
The calibration compensate day to day variations in output quality.
訳)そのキャリブレーションは出力品質の日々のばらつきを補正します。