sorry to hear that とは言うけど sorry for hearing that とは言わない理由。その違いとは?

今回は長年、疑問に感じている人も多いのではないかと思う、

 

sorry to hear thatsorry for hearing that の違い

 

について解説したい。

 

実は、私自身も「わからないな~」と思いつつ長年放置してきたので、誰のことも責めることはできない。。

 

この記事で、sorry to hear thatsorry for hearing thatの違いをわかってもらえてスッキリできれば幸いである。

 

 

sorry to do と sorry for doing の違い

本題に入る前に、まず一般化して考えてみよう。

 

以下の例文を見てください。

<例文1>
I’m sorry to bother you.
訳)ご迷惑をおかけすることになりそうで心苦しく思います。

 

 

訳文を見てもらうとわかると思うけど、迷惑をかけるのは『これから』である。

 

sorry to do と言うと、これからやることに対して心苦しく思っているわけだ。

 

厳密に言うと『これは謝罪ではない』というのがポイントだ。

 

だって、まだ何も悪いことはしてないわけだから。

 

あくまでも『悪いなー』と思っているだけ。心苦しく感じてるだけなんだよ。

 

一方、sorry for doing のかたち

 

<例文2>
I’m sorry for bothering you.
訳)迷惑をかけてしまって申し訳ありません。

 

 

sorry for doing と言うと、迷惑をかけたのは過去のことである。

 

もうしでかしてしまった事に対して、申し訳ないと言っているわけだね。

 

これは完全な謝罪である。

 

 

 

I’m sorry to hear that と言うとき

次に、『お気の毒ですね』を意味する

 

sorry to hear that

 

について検討してみよう。

 

例えば、以下のようなやりとり

 

<例文1>
I have lost my cell phone.
I am sorry to hear that.

 

訳)
携帯電話なくしちゃってさ。
それはお気の毒だね。

 

 

皆さんも、こういうやりとりは聞いたことがあるのではないかと思う。

 

でも、こうは思わないだろうか?

 

「携帯なくした」と聞いたのは過去のことだから、sorry for hearing that じゃないの?と。なぜ、sorry to hear that なのか?と

 

実は、こいう場面では必ず sorry to hear that を使う必要がある。

 

sorry for hearing that は使えない。

 

なぜかというと sorry for doing の形を使ってしまうと『自分に責任がある』というニュアンスになってしまうからなんだ。

 

つまり、

 

I am sorry I did something wrong.

 

ということになってしまうわけだ。

 

sorry to do を使えば、自分には何の責任も無いけど、あなたの境遇に対して心を痛めている(お気の毒に感じている)というニュアンスになるんだね。

 

 

さいごに

  • to do は未来っぽいニュアンス
  • for doing は過去っぽいニュアンス

 

 

英語に、この傾向があることは確かだ。

 

でも sorry to hear that と sorry for hearing that の違いは、この傾向とは直接的には関係はないんだ。

 

 

  • 自分が有罪だと感じたら sorry for doing を使う
  • 無罪なら sorry to do を使う
  • これから、有罪になるかもしれない場合も sorry to do を使う

 

 

『疑わしきは罰せず』というルールを覚えておこう!

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