名作映画「ギルバート・グレイプ」(原題:What’s eating Gilbert Grape)を見ていたら、
I’d rather die.
訳)死んだ方がマシだよ。
という表現があった。
映画の中で、ギルバートが勤める日用雑貨店の店主がこう言った
「郊外に出来たショッピングモールに大きな水槽があって、そこにロブスターがあるんだろ?」
すると、ギルバートは
I don’t know, Ser.
I don’t shop there.
I’d rather die.
ギルバートは「そのショッピングモールで買い物するくらいなら死んだ方がマシ」と言いたいわけだ。
ま、一種の誇張表現ですね。
ジョークみたいなものとも言える。
日本語で「そんなことするくらいなら死んだ方がマシ」ということはあるが、本気で死んでもいいと考えているケースは非常に稀ですよね。
日本語の「死んだ方がマシ」はどちらかと言うと子供が使いそうな表現ですかね。私も大人になってからはあんまり使った記憶がない。。。ちょっと幼稚な響きがあるような。
一方、英語の I’d rather die は大人も使いますよ。
このときの rather は「むしろ」っていう意味で使われている。
こういう rather は2つの選択肢を暗示している。上の例で考えてみよう。
《選択肢1》
Gilbert could go to the store.
訳)ギルバートはその店に行くことができる
でも
《選択肢2》
Gilbert could die.
訳)ギルバートは死ぬこともできる
という2つの選択肢があるわけだけど、どちらかと言えば「死ぬ」ことを選ぶというわけですね。「死ぬ」ことのほうが Sounds better というわけですね。 would rather は prefer に近い表現と言えるだろう。
ちなみに、I’d rather like to die と言うと、一気に本気度が増します。ジョークや誇張っぽい感じなくなるので、本気でそう思っているんだなーという感じがします。