I. 世界最古のアメリカ人はアジア人?

A. アメリカ大陸、最初の住人は誰だ?

 

実際のところ、人類がアメリカに初上陸した日のことは誰にも分かりません。ましてや、その人間がどこから来たのか、そしてどんな人だったのかもです。
これについて、考古学者や人類学者はたくさんの理論を持っています。もっともよく知られた理論は、最初にアメリカ大陸に上陸したのは実はアジア人だったという説です。

 

彼らは Bearing 海峡(ロシアとアラスカの狭間にあるたった23マイルほどの距離)をボート使って、あるいはもしかしたら氷の上を歩いて渡ったとされています。それから、彼らは徐々に南へと生活圏を広げていき、ついには南アメリカ大陸の南端まで行き着きました(本当のとこはどうか不明ですが…1つの学説です)。

 

このイミグレーションは10000年以上も前に起こったといわれています。この世界最古のアメリカ人は狩猟を生業としており、槍や石を研磨して刃物ライクに加工したような物を武器として使っていました。ちょうどヨーロッパにおける初期の石器時代のような生活です。



 

 

B. インディアン命名の由来と、その暮らしぶり

 

1492年、クリストファー・コロンバスがアメリカ大陸を発見したとき、彼はアメリカの先住民を Indians と命名しました。いや、もっと正確に言うと、Indiansだと勘違いをしたのでした。なぜならコロンバスは自分が発見したアメリカ大陸をインドだと勘違いしていたからです。

 

この偉大なる勘違いは、現在でも生きていて、アメリカの先住民族が発見されたその日から、今でも彼らは「Indians」と呼ばれているのです。彼らはインド人ではないにも関わらずです。

 

ですから「Indians」と言ったら、2パターンの人種が存在します。1つはインド人、もう1つはアメリカの先住民のことです。なかなか奇妙に感じるエピソードですね。以降、本ページで「インディアン」と言ったら、アメリカの先住民ことを指すこととします。

 

さて、次からはアメリカ大陸のインディアンの暮らしをご紹介していきます。インディアンは“tribes”と云われる小さなグループで生活していました。異なるtribe間の紛争は日常茶飯事だったようで、どのtribeも隣の別のtribeから襲撃に備えて、常に警戒していなくてはなりませんでした。「紛争」と言うとちょっとソフトな感じがしますが、実際におこなわれていたのはまさに殺し合いです。Tribeの中で、正真正銘の男として認められるために、敵を殺し、頭の皮(scalp)を剥ぎ取るという習慣がありました。このような文化は、ヨーロッパのいわゆるバルバロイの一部の民族と似たようなものを感じます。

 

現代において我々が享受しているモダンな生活と比べると、インディアンの生活は圧倒的にハードなものでした。天候や地域の特徴に応じて、さまざまなtribeが色々な生活スタイルを持っていました。動物の皮で作ったテント(tepees)で生活をしていたものもいたし、木の皮を使って建てた小屋で生活していたものもいました。

 

アリゾナとニューメキシコを生活圏としていたPueblo Indians は泥を使ってアパートメントのような家を作っていました。崖地に作られたその家から、Pueblo Indiansは“cliff dwellers”としてよく知られています。

 

インディアンが身に着けていた洋服は大抵の場合、動物の皮で出来たものでしたが、一部のtribesは織物をしていたこともよく知られた事実です。
大半のtribesは、決まった土地に定住するのではなく、移動して生活していました。彼らは野生の動物(ウサギや鹿、バッファロー)などを捕まえて、食料にしたり、それから服を作ったりしていました。魚や野生のイチゴなども彼らの重要な食料源でした。

 

一部には、畑を耕し、作物を得る生活をしていたtribesもいました。彼らは、maize(紫色っぽいインディアンとうもろこし)、じゃがいも、豆、かぼちゃ等を栽培していました。インディアンはタバコを栽培し使用した最初の人類なのではないかと云われています。

 

インディアンの世界にはそれほど多くの産業があったわけではありません。いくつかのtribesはカゴを上手に編むことが知られています。他には、陶器製造や金属加工などに長けていたtribesもいました。火打石、やじり、樺の木の皮で作ったカヌー、羽で作った帽子のような飾り、木から掘り出したパイプ(煙草)、動物の皮で作った踵のない靴(moccasin)などなど、これらは我々がインディアンから連想するものでしょう。

 

現在、インディアンの文化というものはほとんど消え去ってしまいました。インディアンの言語を話すことができる成人も今となってはごくわずかしかいないようです。しかし、彼らはこのように失われつつあるインディアンに誇りを持っているし、多くのアメリカ人は自分達の先祖にインディアンがいたことを誇らしく感じています。アメリカ合衆国大統領を務めたCalvin Coolidgeは、彼のその血にインディアンの血が流れていました。

 

インディアンのイメージと言えば、屈強なハンターでありアスリートであり、辛抱強く、困難に打勝つ力強さです。今日のアメリカ人はインディアンと彼らの文化から多くの恩恵を受けていると言えるでしょう。



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